ジェラルド・ダレル (2/100)

積みすぎた箱舟 (福音館文庫 ノンフィクション)

積みすぎた箱舟 (福音館文庫 ノンフィクション)

「序」を読んだだけで期待大! イギリス占領下のカメルーンの話(1953年刊)。たくさんの動物が登場し、生態の記述も楽しい。すべての動物の説明を詳細にしているわけではないので、 google 先生にお世話になると場面のイメージがしやすいかもしれない。また、楽しい中にも、ダイカーの話(p.146)や十二章「チャムリーの生涯」などのもの悲しい話が出てきて印象深い。
英領カメルーンの話なので、ジャイアニズムについては覚悟して読む必要があるかもしれない。ただ、訳者のあとがきにも同様のことが書いてあるが、思ったほど今とのギャップは少ない。